遺言書作成時の財産調査
遺言書の作成時に見落としがちになるのが、財産調査です。
遺言書の検認の際、記載されていない財産があったため、それをどのように分けるか、協議になることがあります。
通常は法定分割に従うことが多いのですが、遺言者の意思がどうであったかはわかりませんし、それがきっかけで相続人の間で揉め事になる可能性もあります。
遺言作成時に注意すべき点と財産調査
財産の種類と総額を把握する
- 金融資産や所有株式の評価は?
- 財産の総額は?
- 金融機関ごとの残高は?
不動産評価を確認する
- 相続後扱いづらい土地(農地・生産緑地など)か?
- 権利関係のある土地(定期借地権、底地権、抵当権など)か?
- 売却できるか?また売却しやすいよう対策がしてあるか?
- 実際の価値、収益物件となるか?また、相続人にとって価値があるか?
生命保険金の受取人は誰なのか
- 受取人によっては相続財産になり、相続税の対象にもなる
- 相続財産と、みなし相続財産のバランスを確認する必要がある
税金対策の確認
- 分割の割合は固定資産税を考慮できているか?
- あらかじめ土地を売却しやすくしておくなど、税金を考えた対策を検討できるか?
- 納税資金対策や相続税対策が出来ているか?
遺言の効果を十分発揮するためにも、後のトラブルを引き起こさないためにも、しっかりと財産調査を行うことが大変重要です。
まずは、当事務所までお気軽にご相談ください。
この記事を担当した司法書士
司法書士法人ふらっと
代表
菊地 裕文
保有資格代表司法書士
専門分野家族信託 相続 遺言 生前対策
経歴司法書士法人ふらっとの代表を務める。大学在学中にに司法書士試験に合格。 平成16年司法書士登録し、成田市にて司法書士事務所を開業 。平成25年司法書士法人ふらっとを設立し、四街道事務所を開設